心理学で博士号を取る時の難易度は?博士号を取得する流れも解説
博士号をとるということも一種の人生の大きな目標として、設定することがあります。
博士号を取得するのって難しいの?特に心理学で博士号を取りたい
今回はそんな心理学で博士号を取る難易度について紹介していきます。
この記事の内容
心理学で博士号を取る時の難易度
博士号を取る流れを解説
という疑問に現役心理大学生が解説していきます。
当ブログの管理人は心理学を専門に学べる大学に入学し、心理学を専門に学んで3年目になります。
本記事では心理学を学んで役立てることができる就職先についても紹介しました。
心理学だけでなく、ほかの専門分野で博士号をとるときも同じ流れになるので、参考にしてください。
心理学で博士号を取る時の難易度
心理学の博士号を取得する難易度は、いくつかの要因によって異なります。
一般的な考慮事項はこちらです。
- 研究テーマの選択
- 研究の深さと複雑さ
- 必要な資格と要件
- 研究と学位論文
これらが難易度の指標になります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
研究テーマの選択
博士号を取得するためには、自分の興味や専門分野に合った研究テーマを選ぶことが重要です。
適切なテーマを見つけることが、研究の動機や継続性に影響を与えるでしょう。
大学に入った後に十分に考える時間があるので、しっかりテーマを設定する必要があります。
あらかじめ自分がしたいことが決まっていると大学選びもスムーズになるでしょう。
心理学で面白いテーマを解説した記事はこちら
研究の深さと複雑さ
博士号の研究は、高度な理論的知識と研究手法の習得を必要とします。
研究の深さや複雑さによって博士号を取得する難易度が変わります。
必要な資格と要件
各大学やプログラムによって、要求される資格や要件が異なります。
学士号や修士号を取得すること、特定の授業を修了することや外国語の習得が求められる場合もあります。
なので事前の下調べや確認がとても重要になります。入ってから違ったとならないように、大学HPやオープンキャンパスに参加しましょう。
研究と学位論文
博士号取得には、独自の研究を行いその成果を学位論文としてまとめる必要があります。
研究の過程や論文の執筆には、多大な時間と労力が必要です。
これは博士号を取る上だけでなく、大学卒業するときに卒業論文を書く大学があります。
論文を書くことは避けることができないところも難易度に加味されるでしょう。
博士号を取る流れ
心理学の博士号を取得するには、以下のステップを進める必要があります。
博士号を取得するステップ
- 研究テーマの選択と研究計画の立案
- 研究室での活動
- 研究論文の執筆と発表
- 修士論文の提出
- 博士課程への進学
- 博士論文の執筆と審査
- 博士課程への進学
各大学機関によっては異なる可能性があるので自分でしっかりと調べる必要があります。注意点として大学で4年学んでからの話なので、場合によってはまず大学で専門分野を4年学んだほうが良いです。
学士号および修士号の取得
博士号を追求する前に、まず学士号(心理学の学士号が望ましい)と、修士号を取得する必要があります。
日本だとこのようになります。
- 学士号(大学)
- 修士号(大学院)
- 博士号(大学院)
心理学の修士号は、博士号プログラムに入るための基本的な要件となることが多いです。
研究テーマの選択と研究計画の立案
大学に入学したら、興味を持った研究テーマを見つけるために、様々な分野や研究グループを探求します。
指導教員や先輩のアドバイスを仰ぎながら独自の研究計画を立ててください。
研究室での活動
大学の心理学の研究室に参加し、研究の一翼を担いましょう。
ここで実際の研究活動に携わり、研究手法やデータ解析技術を学ぶことができます。
これは大学によって全く異なるところです。やはり有名私立大や難関国立大学は実績があるためサポートも手厚いです。
研究論文の執筆と発表
研究室での活動を通じて、研究論文を執筆し学会や学術誌で発表する機会が増えます。なので研究成果を広く世の中にアピールすることが大切です。
また、しっかりと教授との関係を築く必要があります教授との関係が良好であればそういった機会も自然と増えていきます。
修士論文の提出
心理学の修士号を取得するために、指導教員の指導のもと修士論文を執筆します。
修士論文は博士号取得のステップとして重要です基本的にはここが大学院の過程になります。
博士課程への進学
修士号取得後、大学の博士課程に進学するか、他の大学や研究機関で博士課程を探すことが考えられます。
指導教員の意向や研究テーマ、進路によって選択肢が異なります。また、所属する大学によっては博士課程がない場合もあります。
博士号を取りたい場合は同じ専門分野で他の大学の教授とも繋がりを持っておくとスムーズに、博士号を取得することができます。
博士論文の執筆と審査
博士課程では独自の研究を行い、学位論文(博士論文)を執筆します。
研究成果を学術的に詳細にまとめそれを審査員に提出して審査を受けます。
博士号の取得
博士論文の審査を通過し、学位審査に合格することで、心理学の博士号を取得することができます。
ここまでしてやっと取得できるのが博士号になります。
博士号を取得するためのポイント
博士号を取得するためのポイントは主に4つあります。
博士号を取得するためのポイント
- 大学や研究機関の選択
- 志望動機書の提出
- 入学試験
- 研究活動と学位論文
それぞれ見ていきましょう。
大学や研究機関の選択
心理学の博士号を提供する大学や研究機関を探し、入学要件やプログラムのカリキュラムを確認します。
多くの大学が心理学の博士号プログラムを提供しているので大学の特色や、教授などを調べて自分のテーマに沿った大学選びをすることがポイントです。
志望動機書の提出
大学や研究機関に入学を希望する場合、志望動機書を提出する必要があることがあります。
これにより、なぜその大学で博士号を取得したいのかや、研究テーマに対する情熱を伝えることがポイントになるでしょう。
入学試験
心理学の博士号プログラムに入るために、大学や研究機関によっては入学試験を受験する必要があります。
一般的には面接や学術試験などが行われるので対策をしっかりとするのがポイントです。
研究活動と学位論文
博士号プログラムに入学したら独自の研究を行い、その成果を学位論文としてまとめます。
学位論文の審査を通過することで博士号を取得することができます。
有用性と専門性の二つの軸で優れているということがポイントになるでしょう。
心理学を学ぶと就職はどうなるのか
心理学を学んだ後の就職については、専攻する分野や学位のレベル個人のスキルや関心、市場の需要などによって大きく異なります。
次に心理学を学んだ後の一般的な就職先とキャリアオプションをいくつか紹介していきます。
臨床心理士・臨床心理学者の資格を手に入れれる
心理学の専門知識を活かして、臨床的なアプローチでクライエントの心理的な問題や課題を支援する仕事です。
精神保健施設、カウンセリングセンター、病院などで働くことができます。
気を付けないといけなのが、心理学を学んだからといって、精神医学ができるとは限りません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
また公認心理士をとることで、働ける場所の幅と収入が広がっていきます。
企業・組織での活躍
人事部門やトレーニング部門で人材の採用・育成・評価に関する仕事に従事することができます。
心理を学んでいることで研修などにも大きく役立てることができるでしょう。
また、組織内のコミュニケーションや、チームワークの向上を支援するといった、コンサルタントとしても活躍できます。
講師として活躍している人も多い!
メディア・広告での活用
マーケティングや広告の分野で、消費者の心理や行動を理解し、戦略の立案や広告キャンペーンの企画に関与することができます。
特にマーケティングを学ぶことは、企業に重宝されるのでおすすめです。
ソーシャルワーカーとして働く
心理的な支援だけでなく社会的なサービスも提供する、ソーシャルワーカーとして働くことができます。
また児童相談所や保育士といった、福祉関係の職業にも心理学を活かすことができます。
心理学の将来性について
心理学の将来性は社会や産業の変化、ニーズの増加、技術の進化などによって影響を受けます。
一般的に言えることは、心理学は人間の行動や心理に関する理解を提供する重要な学問分野であり
様々な職業や分野で需要が期待されています。それは現在、日本は鬱などの心身病が多いからです。
将来性のある側面は主に4つです。心理学を学ぶ上のメリットとして捉えてください。
心理学の将来性のある側面
- 心理健康の増加が背景
- デジタルヘルスとテクノロジーとの関係
- 教育領域での心理学
- 介護・福祉領域でのメンタルヘルス
それぞれ詳しく解説していきます。
心理健康の増加が背景にある
近年、心理的な健康の重要性が高まり、心理学の専門家が精神疾患の予防、治療、サポートにおいて需要が増しています。
臨床心理士やカウンセラーとして、個人やグループの心理的な健康をサポートする仕事が増えることが予測されます。
デジタルヘルスとテクノロジーとの関係
テクノロジーの進化により、オンラインカウンセリングや心理支援アプリなど
デジタルヘルスの分野での需要が増えています。心理職は食べていけないと言われているみたいですが、そんなことはありません。
個人で工夫すれば社会に良い影響を与えつつ、自分自身の富も築くことができます。
心理学の専門家は、テクノロジーを活用した新たなアプローチを提供することができる将来性があります。
教育領域での心理学
学校や教育機関での心理学的なアプローチが求められています。
生徒の学習サポートや行動問題の対処、教育プログラムの開発などで心理学の専門家が重要な役割を果たします。
スクールカウンセラーなどが良い例になるでしょう。
介護・福祉領域でのメンタルヘルス
高齢化社会において、高齢者の心理的な健康や生活の質を支援するニーズが増加しています。
なので介護施設や福祉団体での活動が期待されます。また職員のメンタルヘルスにも携わることができるでしょう。
まとめ
心理学の博士号は一般的に大変な努力が必要であり、多くの時間とエネルギーを要します。
しかし、興味深い研究テーマに取り組み専門的なスキルを磨くことで、成功する可能性が高まります。
これは一部の例であり心理学を学んだ後のキャリアオプションは多岐にわたります。
重要なのは自身の興味やスキルに合った分野を選び、専門知識や実務経験を積み重ねることです。
また、実務経験を通じて必要な資格や認定を取得することも、就職活動において重要な要素となるでしょう。