相手に気づかれず自分の思い通りに人を動かすには?3stepで解説!


相手に気づかれずに自分の思い通りに人を動かしたい
誰しも一度はそう思ったことがあるのでは無いでしょうか。
今回は気づかれずに自分の思い通りに人を動かすというテーマを解説していきます。
この記事の内容
3stepで気づかれずに思い通り
細かいテクニックも紹介


という内容を現役心理学生が解説していきます。
当ブログの管理人は心理学を専門に学べる大学に入学し、心理学を専門に学んで4年目になります。
本記事では相手を思い通りに動かすというテーマでしたが、日常生活でも活用できるような内容となっています。
人間関係の作り方の参考にもなると思うのでご覧ください。
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結論:3stepで思い通りに動かす
今回まとめた3stepで相手に気づかれずに自分の思い通りに動かすというのが可能になります。
何でもかんでもすぐに思い通りになるということではありません。
ただしっかりと相手との関係を築いていければ、相手がやりたく無いと思っていることでも、やらせることができるようになるでしょう。
相手を思い通りに動かしたい気持ちはわかりますが、以下の注意点を知っておきましょう。
- 相手を操作することが目的ではなく、互いにとって良い結果を目指すべきです。
- 使い方を間違えると信頼関係を損なうリスクがあるため、誠実に取り組みましょう。
もちろんこれを守るかは自分の自由ですが、最終的に損をするのは自分ということは忘れてはいけません。


step1:まずは相手を理解すること
相手に気づかれずに思い通りに動かすには、まず相手を理解することから始めないといけません。
相手をすぐ、簡単に思い通りに動かしたいという気持ちはとても分かりますが、少し立ち止まり相手を観察しましょう。

相手の癖や思考を見抜くこと!
前提:相手に集中する
相手を観察する上での前提になりますが相手に集中するということが大切です。
相手にだけ注意を向けること
話を聞くときは、スマートフォンや他の作業から手を離し、相手に意識を集中させます。

スマートフォンは集中力を低下させるのでカバンの中にしまいます。
視線は合わせる
アイコンタクトを取りつつ、相手が安心して話せる雰囲気を作りましょう。
アイコンタクトのポイント
- 8対2の割合で見ること
- 視線を逸らすときは上に
8対2の割合で見ること
アイコンタクトをする上でのポイントとして、じっと見つめすぎないというのが大事です。
適度な感覚で視線を外しましょう。割合としては8:2です。8割はアイコンタクトして2割は視線を外す意識を持ちましょう。
視線は上に逸らすこと
視線は上に逸らすことで相手は気にならずに話続けることができます。
真上を見るということではなく、アイコンタクトしているところから、少し上を見るくらいで良いです。
特に男性がミスしやすいのですが、女性がこちらを見ているのに男性は胸を見てしまっていたということがあります。


話を途中で遮らない
せっかく相手が話しているのに途中で止めてしまうと相手は不快になり、心を閉ざす可能性があります。
相手を理解するためには、相手に心を開き話してもらう必要があるのでそれは避けなければなりません。

無意識だと、自分の話したいことだけ話してしまいまうので注意です。
相手の言葉を最後まで聞くこと
話が途中でも自分の意見を言ったり、アドバイスをしようとしたりせず、相手がすべてを話し終えるまで待ちましょう。
言葉に詰まっている可能性もあるため言葉一つ一つに注意を向けていくと遮らずに話を聞くことができます。
沈黙に対して焦らないこと
そうして話しているうちに、急に話が止まり沈黙が訪れることがあると思います。

沈黙が怖い人、結構多いですよね
沈黙は別に悪いことでは無いということを覚えておきましょう。
特に相手が感情的になっている場合や考えながら話している場合に沈黙の時間があっても急かさないことが大切です。
質問を通して理解を深める
自分の考えていることと、相手が考えていることはやはり違うことが多いです。

相手の行動の意図は聞いてみなければ分かりません。
実際に聞いてみると簡単に答えてくれたりするので相手に質問をしてみましょう。以下におすすめの質問の仕方をまとめました。
- オープンクエスチョン
-
「それはどうしてそう思ったの?」や「具体的にはどんな感じ?」など、相手が話しやすい質問を投げかける。
- 要点を確認する質問
-
「つまり、こういうことですか?」と要約して確認する。相手の話を正しく理解するためのサポートになります。
相づちを強めにすること
相手を理解する上では相手に話してもらうことが何より重要なのですが、そのためにはあなたの相づちを改善する必要があります。
コミュニケーションが得意な人は総じて相づちがとても上手なので、知らない相手とでもすぐに打ち解けることができるのです。
どういうのが良い相づちなのか?
それはさんまさんのような少し大袈裟とも取れるような相づちです。
「うん、うん」「なるほど」「そうなんだ」といった声を出すことで相手は「自分の話が聞かれている」と感じ、安心感を覚えます。
また表情も大切で相手が話している内容の感情を顔全体で表現することが大切です。
悲しいなら悲しい顔、楽しい話なら、精一杯の楽しい顔というように実践してみてください。


自分の意見やアドバイスは控える
特に男性に多いのですが、相手が話していることに対し意見やアドバイスをしてしまう人がいます。
相手が求めているのはアドバイスではなく、「話を聞いてほしい」ということ。
まずは相手の話を聞き切ることが最優先です。相手が「どう思う?」と意見を求められた時に初めて自分の考えを言いましょう。

自分の意見を伝えるときは共感ベースで!
話の主導権を相手に任せる
多くの人は自分が話すことで楽しさを得ているので、自分が話の主導権を握りたいという傾向が多いです。
自分の興味のあるテーマで話した方が楽しいですし、知らないことだと興味ありませんというのが顔に出たりもします。
しかし、相手を理解したいなら我慢する必要があります。話の主導権を相手に任せることで、相手の興味のある分野がわかるからです。

次のstep2に繋がる大事なことです。
step2:信頼感を利用してみる
人間は自分の話を興味深々に聞いてくれる人のことを信頼する生き物です。

例えばカウンセラーが良い例だと思います。
カウンセラーは話を聞いてくれるということがわかっているから、受診しに来た人は信頼して悩みを話せますよね。
という理由でstep1では相手を理解する、話を聞くのテーマで解説しました。
ここからは、話を聞いて行くうちに築かれた信頼感を使って相手を思い通りに動かしてみましょう。


ゴールの設定
漠然と相手の全てをコントロールしたいと思いますが、最初は難しいので相手に何をしてもらうかの設定をしましょう。
そこが明確になっていることで、気づかれずに思い通りに動かすための作戦を立てることができます。
相手を思い通りに動かす作戦とは
主に3つの手法で作戦を立てていきましょう。これら3つを使ってみることで、思い通りに動かす確率が上がっていきます。
3つの手法一覧
- 相手にメリットを感じさせる
- 小さな承認を引き出しながら誘導する
- 具体的な行動を提案する
相手にメリットを感じさせる
人は自分にとってメリットがあると感じた時に行動します。なので「自分の提案が動かしたい相手にどんなメリットをもたらすのか」を考えましょう。

どんなメリットか具体的にわかるとより行動する確率が上がります。
- 権威ある情報を活用する
-
メリットを考える時に有効なのが客観的なデータや実績です。数値で表せたりすると具体的になりますよね。
また何かを教えてもらう時に、その道のプロだったら話を聞いてみようとなるはずです。権威の活用も有効的なのです。
- 実践する時の会話例
-
- 「これをやると、〇〇が解決できると思うよ」
- 「もし〇〇をしてくれたら、あなたが得られるものは△△だよ」
相手に「メリットがあって自分のためになる」という気持ちを持たせる会話をしましょう。
注意点としては何度もこれを使うとお節介という印象が強まって信頼度も下がってしまいます。なので使うタイミングは慎重に探ってください。
くろこさん
適切なタイミングで使っていきましょう。


小さな承認を引き出しながら誘導する
人は小さな「はい」を積み重ねると、大きな「はい」を出しやすくなります。また一度大きな同意をすると他の小さな同意も得やすいです。

これは自分自身でも経験があることでは無いでしょうか?
この心理を利用して、相手に小さな同意を得ることから始めると気づかれずに相手を動かせます。
- 実践する時の例
-
会話の中で「そうだよね」「確かにそうだね」と小さな同意を繰り返し引き出します。
その流れで「じゃあ〇〇してみない?」と提案をすると、相手が受け入れやすくなるということです。
くろこさん
営業とかでも使われている手法ですね。
具体的な行動を提案する
大半の人間は自分で考えて行動するよりも、指示された行動をする方が楽だと感じます。

仕事もマニュアルがあった方がやりやすいですよね。
漠然とした依頼ではなく、相手が具体的に動けるような行動を提示するとより行動する可能性が高まります。
曖昧な指示ではなく、「何を、どうすればいいのか」を明確に伝えることが重要です。
- 実践する時の例
-
- 漠然とした提案: 「もっと協力してほしい」
- 具体的な提案: 「〇〇の部分を手伝ってくれると助かるよ」
人間はただ漠然としたことを指示されると考えるステップがあるのですぐに動くことができません。
自分が何かをするときも、何をするか明確にしましょう。そうすると行動しやすくなります。


step3:感情に訴えることでさらにコントロールできる
感情は人を動かす最大の要因です。強い怒りや悲しみを感じると我を忘れて怒ったり泣いたりするでしょう。

多くの人は感情によって行動が決まります。
「こうしたら楽しい」「こうしないと損をする」というように相手の感情を揺さぶることでさらに行動する可能性が高まるでしょう。
- 共感すること
-
その気持ちすごく分かる。私も同じ経験があるよ。
相手は共感してくれると心を開いてあなたの話を聞いてくれます。
共感をした後ならアドバイスをしたとしても、相手は違和感なくすんなりと受け入れることが多いです。
- 相手の感情を刺激する
-
相手をいきなり怒らせたり、悲しませたりすることもできますが、信頼を一気に損なうのでその後の提案を受け入れてもらえなくなります。
なので最初は少し感情を揺さぶる程度に収めると良いでしょう。
ポジティブな感情を刺激
「これをするときっと嬉しい結果が出るよ」
ネガティブな感情を刺激
「もしこれをしないと〇〇が難しくなるかもしれないよ」
-
実際に筆者が友人に活用したエピソード
歯が痛いという友人がいました。彼は虫歯だと分かっているのに、めんどくさいからと歯医者に行こうとしません。
虫歯は放置するのは良くないと思ったので彼をどうしても歯医者に行かせたいと思いました。
猫秋
歯医者に行かせることをゴールと設定してます。
ここで感情を揺れ動かすテクニックです。
虫歯になった人が最終的に歯が無くなり、病原菌が脳に回ってしまった人がいるというエピソードを話しました。
だからすぐに歯医者にいったほうがいいとアドバイスしました。
猫秋
彼はその翌日に歯医者に行って薬をもらってました。
というように感情の中でも強い恐怖、不安、幸福感などと結びつけると行動に影響を与えることができます。
- 相手の自己重要感を満たす
-
人は「自分が価値ある存在」と感じたとき、行動しやすくなる傾向があります。
自己重要感や承認欲求というのは依存しやすいくらい強烈のため、上手く利用できれば相手は喜んであなたの思い通りに動いてくれるようになるでしょう。
- 自己重要感を満たす実践する時の例
-
相手に「あなたの助けが必要だ」という形で自己重要感を満たしてあげると良いです。
- あなたにしかできないことがあるんだ
- あなたの力があれば絶対成功すると思う
相手は喜んであなたの思い通りに動いてくれる可能性が高いです。


sp:細かいテクニック編
ここからはもっと簡単に日常ですぐ使えるテクニックを紹介していきます。
思い通りに動かすテクニック編
- 間接的な提案をする
- 報酬と動機付けを使う
- ミラーリング(模倣)を使う
- フット・イン・ザ・ドア(段階的要請法)
- 相手を焦らせる
- 逆心理を使う
もちろん相手に気づかれず自分の思い通りに動かすためには先ほど説明したstep1~3が前提となっていることを忘れずに。
もっと詳しくテクニックを学びたい、全てを思い通りに動かしたいと感じているあなたにはこちらの本がおすすめです。
間接的な提案をする
相手から自分の行動を勝手に決められるとなぜかやりたくなくなった経験が一度はあるのでは無いでしょうか?
というのも人は自分の行動や選択を「自分でコントロールしている」と感じたい心理があるからなんです。
なので相手を思い通りに動かすときに間接的な提案が有効となる割合が多くあります。
- 暗示を使う
-
自分が相手に直接命令するのではなく、相手が自発的に行動するように促します。
例としては、「こうするともっと楽になるよ」とさりげなく提案するという感じです。
- 選択肢を与える
-
相手に「自分で選んだ」という感覚を持たせましょう。実際はどちらを選んでも、自分が望む方向に進むように選択肢を設計します。
「このプロジェクト、A案とB案どっちがいいと思う?」(どちらも自分にとってプラス)
くろこさん
選択肢があることで選ばなきゃという心理も働きます。
報酬と動機付けを使う
小さい頃にテストで良い点を取ったらご褒美を買ってあげると言われて勉強したことがあるのでは無いでしょうか?
それはまさに報酬と動機付けになっています。ポイントは主に2つあります。
- メリットを強調する
-
相手がその行動を取った場合の利益を分かりやすく伝えることが重要です。
くろこさん
これをやれば時間を大幅に節約できるよ。
というように相手の立場になって考えることができると自然に利用することができます。
- 感謝を示す
-
相手が動いてくれたときに、感謝の気持ちを伝えることで次回も協力を得やすくなります。
何かしらのプレゼントをあげるとさらに効果的になるでしょう。
ミラーリング(模倣)を使う
ミラーリングは信頼感を得るための小さなテクニックとなっています。

例えば相手が飲み物を飲むタイミングで同じ動きをするとか。
相手の言動や仕草をさりげなく真似ることで、無意識の親近感を与えてくれるので相手の心が開きやすいです。
ミラーリングについて詳しく解説しています
>ミラーリング効果をさりげなく使って好感を得る方法!7つの例でマスター
フット・イン・ザ・ドア(段階的要請法)
step2でも少し紹介した方法です。最初は小さなお願いをして、相手が応じた後に徐々に大きなお願いをするテクニックです。
「少し手伝ってもらえない?」から「次はこれもお願いしていい?」と段階的に依頼を増やしていきます。
1度了承すると相手はなかなか断れません。これは自分にも言えることなので、何でも了承するのは気をつけないとですね。


相手を焦らせる
特にビジネスのシーンで見かけるのが相手を焦らせるというテクニックです。
例えば「今がチャンスかもしれないね。」とこれをやらなかったらチャンスを逃すみたいなニュアンスで言うといったことです。
適度なプレッシャーをかけると、人は行動しやすくなるという習性があります。ただし、相手を不快にさせすぎると諦めたりするので注意。
逆心理を使う
わざと「やらなくてもいい」と言うことで、相手に「やりたい」と思わせるというテクニックです。
例えば「無理にしなくても大丈夫だよ。でも試してみたら意外といいかも。」といってみること。
これはかなり上級者向けでやりたいけど、やらなくていいならいいか。となりがちなので慎重に使いましょう。
相手の興味の度合いや周りの環境に大きく作用されるテクニックと言えます。

押すなよ!絶対に押すなよ!
まとめ:段階的に行うこと
今回は相手に気づかれず自分の思い通りに人を動かすというテーマを解説しました。
最初から完全に自分の思い通りに動かすというより段階的に練習をしていくことを行なっていきましょう。
という段階で紹介していますので繰り返し練習してみてください。
最後に最も大切なのは、相手を尊重しながら、相手の感情やニーズに寄り添ったコミュニケーションを心掛けることです。
自分良がりというのは結果的にボロが出るので相手のことを考えるのを忘れないことが大切ですね。
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